
色で楽しむビールのパッケージ
春を思わせる時に桜を散らしたり、爽快感を出す為にビールそのものをデザインにしたりと、ビールのパッケージはバラエティーに富んだものが良く見かけますが、今回ご紹介するビールのパッケージはとにかくシンプルです。
Beer Packaging Pairs Brew
このパッケージの特徴は、とにかく『色』です。
真のビール愛好家は、ビールの琥珀色そのものを愛する。という独自の思想から、余分な情報をすべてなくし、純粋なビールの色をPANTONEカラーのみで表現したパッケージです。
味は、ペールラガー、ラガー、ピルスナー、小麦ビール、ゴールデンエール、ダークエール、ポーター、スタウト、インペリアルスタウトの9種類。
ブランド名も入れなければメーカー名もなし。ビール缶の下に唯一書かれている文字は、味や値段かと思いきや、パントーンカラーの番号という、なんとも斬新なパッケージです。
デザイナー
デザインをしたのは、スペインのグラフィックデザイナー『Txaber』。
ポートフォリオのサイトを見てみても、結構特徴あるデザインをする方のようですね。
txaber.net
フォント
このパッケージに使用されているフォントは、スペインのタイポグラファのJoséGomesによるHipstelvetica Boldというフォントです。
当初は、Helveticaを使用する予定でしたが、あまりにもパントーンと馴染んでしまうため、少し特徴のあるフォントを選んだのだとか。

Hipstelveticaはこちらからダウンロードできるようです。
こだわった結果..
今のところ、このアイデアを受け入れた企業はありません。販促というよりはインパクトとバズ効果が先行しているからでしょうか.. そこまで冒険できる企業はいないようですね。
似たような他社ビールが並んでいる中で、こんなグラデーション展開されていたら、話題になって宣伝効果も高そうですけどね..
まぁ、日本では食品表示法などにひっかかって、注意文言だけ書かれてしまう残念な結果になりそうなので、まず採用されないとは思いますが..笑