趣ある佇まい、紙細工のカエル

趣ある佇まい、紙細工のカエル

紙細工のカエル

ある水族館で見つけた紙細工のカエルをご紹介したい。
紙細工・・・つまり、カエルのペーパークラフトである。

一枚の紙から立体になり、オブジェにもなるペーパークラフト。
「ある水族館」とは後に披露するとして  まずは・・・
私が出会ったこのカエルのペーパークラフトの構造にふれておきたい。

パキッとした光沢ある紙・・・表面がグリーン、裏は白地。
展開した平面状態では、パーツが、葉っぱと合わせて3つで
出来ていて、展開パーツの切り取り線は
トメ付きでカットされた状態。貼り工程はなし。

ペーパークラフト設計をされたり、ペーパークラフトを
幾種も制作されたことがある方は、
背中が緑でお腹部分が白地の組み合わせに
「ん、貼りはなし?!」と
お思いになった方もいるかもしれない・・・。
そう、このカエル、切ったり貼ったりして立体に組み立て、
ただオブジェになる、ペーパークラフトではないところが
面白い。
実は・・・


口が開いて、小物入れになるのだ。つまり箱・・・パッケージでもある。
口からお腹にかけての白い部分が、小物入れ部分。

ペーパークラフトといえば、見た目の完成度・・・紙にして、どれだけ
その制作の対象となる物にフォルムが似通っているかが重視されがちだが、
物作りのプロではない一般の人が完成形状を見たときに
「私も作れそうだから、作ってみたい」と思うかどうかの
ファーストインプレッションと、
更に実際に「作りやすいかどうか、完成できるかどうか」は、
かなり重要なポイントだと私は思う。

その視点から見ても、このペーパークラフトは
一枚の紙からカエルの展開図を〝手〟で取り外して
「罫線(折り線)」と「差し込み」とで、各パネルを折って差し込んでいけば
はさみも糊の使わず綺麗な立体になっていく形状はとても素晴らしい。
ペーパークラフトとしても、きちんと「作りやすさ」が計算されている。

そして、なんとも・・・パッキングの要素を持ちながらにして、
この風情あるフォルム。
カエルの頭から鼻先までに伸びる辺が、目を形作る丸穴の丁度中心を
通るように設計されているディテールが、
よりカエルらしさになっているのである。

また、紙色のみの表現をしていて、“カエルに似せる”装飾
――カエルに近づけようとする表面的なデザインと言うべきかもしれないが――
を一切付加していないところが、いい。
それがかえって、物静かに葉に居座るカエルの
佇まいそのものになっているのでは・・・。

「ある水族館とは」


遅ればせながら、このカエルにお目にかかれる場所をぜひ紹介しておきたい。
愛知県碧南市にある「碧南海浜水族館」である。

ここがまた、趣があっていい。館内も小さ過ぎず、大き過ぎず・・
大人、小中学生はもちろんのこと、小さな子どもとも一緒に
ゆったりとした雰囲気で観賞できるのが嬉しい。
それでありながら、こだわりある季節ごとの企画や展示は、
大人も子どももワクワクさせてくれる要素満載だ。

2017年夏に行われた特別展


出典:碧南海浜水族館

アニマルペーパーキャップ

せっかくだから、先に取り上げた「カエルのペーパークラフト」の他に
館内で手に入る、子どもたちが喜ぶペーパーアイテムにも触れておこう。

館内で実施できるペーパークラフト、ペーパーキャップである。
館内に入って、最初の方に、ペーパーキャップコーナーがあるから、親子で作って、
作ったキャップをかぶって“さかなクン”状態で館内を回るのも楽しい。
紙工作は手先を使うから、大人も子供も頭の体操にもなる。

まとめ

ペーパークラフト研究者としては、
「楽しみながら作れる」、「作って使える」
ペーパークラフトは大変お薦めである。

先に述べた「紙細工のカエル」も、正に「作って使える」である。

さて、私が手に入れた「カエルの小物入れ」、はたして・・・何を入れようか。