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再利用可能なバッグになるPUMAの靴箱「CLEVER LITTLE BAG」

今回ご紹介するのは、スポーツシューズのメーカーでお馴染みの「PUMA」の環境に配慮したパッケージ『Clever Little Bag』です。

誕生の背景にある環境問題

このバッグが造られたのは2010年、この年は、札幌やロシアで記録的な猛暑が続いたり、中国やタイで豪雨被害、南米では寒波など、世界中で異常気象が記録された年でした。各国で環境への対策が迫られる中、PUMAでは、世界各国にある工場や倉庫・ショップなどでのCO2の排出量の他、消費電力・廃棄物排水量を2015年までの4年間で25%削減することを目標にした取り組みが始まりました。

パッケージにおける工夫

これまでの靴箱といえば、クッション材で詰めたしっかりした四角形の梱包箱の中に靴が入っており、その靴箱をメーカーのポリエステル製のショッピングバッグに入れて顧客が持ち帰るというスタイルでした。PUMAは、この捨てられるだけの開封後の箱とポリエステル製の袋に目を付けました。

仕組みはとても簡単

たった1枚の折りたたみ式の段ボールを組み立てて、エコバッグのように繰り返し使えるPET素材のバッグに替えるだけ。


たったこれだけの作業で、持ち帰って捨てられる外箱での紙の使用量を組み立て式の段ボール1枚に削減し、ポリエステル製のショッピングバッグを廃止できたのです。

環境問題のクリア

これまでの赤い靴箱から、1枚の組み立て式シートと小さな袋に替えたことで、カードボードの使用量が65%削減。

PumaCleverLittleBag_switching
出典:Puma’s Clever Little Bag by YouTube

その他にも、8500トンの紙、2000万メガジュールの電気、100万リットルの水、10000トンの二酸化炭素を年間で削減することに成功しています。

PumaCleverLittleBag_メリット
出典:Puma’s Clever Little Bag by YouTube

環境にも、製造コストにも、ブランド価値にも、宣伝ツールにも

この革新的な梱包で環境問題への目標をクリアしつつも、製造物を減らすことでコスト減で売り上げを上げました。さらには、環境問題に敏感な消費者の心をつかみブランド価値を向上させつつ、繰り返し使えるPET製の袋は2次利用されることで、継続的にブランドの宣伝をしてくれるという相乗効果があります。

ポイントは組み立て式のボードの強度とPET袋のピッタリ感。これまでの靴箱のイメージを持ち、店頭に重ねて収納も可能でありながら、環境への配慮と製造コストを落とすという素晴らしいアイデア製品です。