
第1回手持ちの日本酒パッケージ選手権〜中盤戦〜
さて、試合もいよいよ中盤戦です。
前回までの実況はこちらでございます。
『五橋』選手『越乃寒梅 無垢』選手の2本を開封し実況しました。
レースの中盤というのは、いつでもドラマがつきものです。
今まで知らなかった意外な一本が、優勝争いに食い込むことがあります。
ここで、今大会の穴馬ともいうべき一本を開封していきたいと思います。
その名も、
ダークホース『碧海野』(おうみの)選手。

いかがでしょうか、黒で統一された品のあるパッケージです。
本大会のために愛知県安城市の神杉酒造からお越しです。
黒の背景に少し明るい黒で銘柄を記すところは、控えめでかつ、深みのあるイメージを与えます。
黒に少し明るい黒を重ねることで、黒光りを表現しているのかと直感で感じさせます。
もし馬なら強そう!と誰もが思うことでしょう。
左上の人参色のテープはマスキングテープのような素材です。
剥がれましたので、さも剥がしていないかのように貼り直しました。
右下の金色の「おうみの」という烙印が黒との対比で非常にわかりやすく光っております。
触ってみると金の部分がへこんでいます。
さて、この黒に黒を重ねるパッケージですが、意味を調べてみました。
新潟県朝日酒造『久保田』を例に解説していきます。

ロゴをみると分かりますが、GOOD DESIGN AWARD2018でベスト100に選ばれております。
http://www.g-mark.org/award/describe/48082
この解説をみると、黒いパッケージに黒文字を重ねた理由は「圧倒的なキレ」らしいです。
酒屋さんで選ぶ際は黒背景に黒文字は「圧倒的なキレ」と覚えておくと、
日本酒選びが楽しくなりそうですね。
開封〜中身は大事な箱入り娘〜
気になる中身は…

中身の前に頑丈な構造を発見しました。
これは馬と騎士の絆のならぬ、日本酒の作り手と『碧海野』の深い物語を感じさせます。
作り手を離れても元気でやっていけるように、という思いが伝わります。
箱の奥には…

なんと、人参色のマスキングテープが伏線だったかのようなデザイン。
華奢な首元にPOPのネックレスをつけています。
これまで、何人もの消費者を虜にしてきたかわかりません。
POPの中身ですが、

ネーミングの説明が入ります。
まるで、ロケットペンダントのような作り手の思いの強さを感じます。
これは、「作り手と日本酒の絆杯」では圧倒的な強さを見せつけてくれることでしょう。
また、持ち前のキレで、最終コーナーを一気にリードしそうです。
残るは直線コースです。
さて、このまま一気に押し込むのでしょうか。
しかしまだ桐箱の白馬も残っている状態です。
果たしてどのようなパッケージが現れるのでしょうか。
ここまでの実況は、外出自粛中にオススメの漫画募集中の牧野がお送り致しました。
次回の後半戦もお楽しみに〜
後半戦はコチラ