
第1回手持ちの日本酒パッケージ選手権〜後半戦〜
前回のダークホース『碧海野』(おうみの)選手をフィーチャーした中盤戦
http://packs-design.com/2020/04/14/第1回手持ちの日本酒パッケージ選手権〜中盤戦/
レースはいよいよ最終コーナーを通過し、残るは直線コース。
いよいよ決着の時が迫ります。
このページでは残り2本をご紹介していきます。
今回は漢字一文字シリーズです。
まずは、稀少度ではトップクラス、場内からはざわめきが聞こえます。
幻の日本酒『空』選手。

空と書いて「くう」と読みます。※中は空(から)です。ごちそうさまでした。
本大会のために愛知県北設楽郡の関谷酒造からお越しです。
https://www.houraisen.co.jp/ja/product/houraisen/houraisen002.html
関谷酒造さんは他にも『吟』『美』『朋』『和』『可(べし)』など漢字一文字の名前の日本酒を製造しています。
言葉に頼りすぎていないネーミング、素敵です。
箱の側面には蜘蛛の糸のように細かい凹凸がみられます。蜘蛛…雲…空は考えすぎでしょうか。
言葉もデザインも飾らない美しさが、空白の美を引き立て、日本の芸術や文化の特徴を表現していると言っても過言ではありません。
雲は銀色だけではありません。

飲秘蔵酒十年熟成となると、雲が金色です。
お値段は運次第です。
2020年2月に13年ぶりに蔵出しされたそうです。
では、ラストスパート直線コース、最後の一本になります。
今回唯一の桐箱、白真弓『誉』選手。
気になる中身は

フカフカのベッドでおやすみされています。
誉と書いて「ほまれ」と読みます。
本大会のために岐阜県飛騨よりお越しです。
https://www.yancha.com/shop/junmaidaigin01.html
例えば、純米大吟醸のようないい酒を贈られたら、どんな気持ちになりますか?
きっと誰もが「ああ、自分はこの人に大切に思われているんだな」と嬉しく感じることでしょう。
大切な人に飲んでもらいたい、そんなおいしい酒を作りたいという思いで丁寧に仕込んだ酒が「純米大吟醸 誉」です。
公式ホームページを見てみると、上記のようにありました。
桐箱を日本酒のパッケージに使うのは、プレゼント用にピッタリというコンセプトがあるようです。
価格は四合瓶で3,666円、一升瓶で7,700円です。
贈り物にピッタリの値段です。
さて、ここまでで5本の紹介が終了しました。
残り400越乃寒梅、五橋、碧海野、空、誉横一列にならんでおります。
おっと、碧海野選手が持ち前のキレを表現した黒のパッケージで一歩前に。
空選手も凹凸の手触りで一歩前に抜きん出ました。
越乃寒梅選手!
明治40年からの歴史あるパッケージが大きなものを背負って一歩リード!
ゴォォォォォォオオオオル!!!!!!!
判定が出ました!
今回の第1回手持ちの日本酒パッケージ選手権、
1位『越乃寒梅』2位『空』3位『碧海野』選手です。
今回の戦いは、手持ちの日本酒という限られたスタート地点で、
誰かを購入させる力があるという5本が揃い、レベルの高い争いになりました。
全て魅力あるお酒やパッケージであることは間違いありません。
その中でも、日本酒を引き立てるような歴史を感じさせてくれるデザインと、海外進出を視野に入れている点が、ますますの発展を期待させてくれました『越乃寒梅選手』!
個人的には良いデザインだと思いました。
『空』選手、『碧海野』選手はシンプルで飾らないデザインが日本酒の美味しさを引き立てており、とても迷いました。
『空』はパッケージの質感で空や雲を表現しており、他の日本酒には当てはめることができない代替不可能のオリジナルさに一つ惹かれました。
この度はパッケージの観点で主観100%の順位を決めましたが、
日本酒は味です!日本酒は味で選んでます。
と、いうことで美味しくいただきたいと思います。
ここまでの実況は牧野がお送り致しました。
