
透明なミルクティーについて思うこと
透明なミルクティーについて思うこと
こんにちは。今回はいつも箱モノについて考えることが多い私ですが、思わず目をみはった商品について書き留めてみたいと思います。
透明なミルクティー・・・
「透明」って・・・どーいうこと??
これはタダゴトではないんじゃないかなぁ、なんて思います。
サントリー「プレミアムモーニングティーミルク」

同商品ブランドにおいては、以前「透明なレモンティー」が発売されていました。
このときでも、多くの消費者においては「おおっ紅茶なのに透明??」って驚いた人も多かったと思います。
しかし、今回は「ミルクティー」フレーバーが透明とは・・にわかに信じがたい商品としての「インパクト」がそこにはあります。
この謎が話題を呼び、いろんな側面での賛否が既に飛び交っているようではありますが、ここではその賛否について語ろうとは思いません。
ただPACKEYとしては一点「パッケージ」について目を向けてみたいと思います。
フレーバーウォーター全盛
実は最近、ブームでもある「フレーバーウォーター」。果物やハーブ、野菜等を水に浸し素材のみの味が楽しめる飲料水のことをこう呼ぶのですが、家庭でもいろんなレシピを楽しむような最近のライフスタイルもこれら商品のヒットの背景にはあるようです。
流通商品のカテゴリーでは元祖といえるのが「桃の天然水」その後、「いろはす・みかん」を皮切りに様々な「飲料水+果実フレーバー」が登場しました。
そしてかの、サントリー「ヨーグリーナ」が2015年4月に発売されるやいなやバカ売れで販売休止の騒動も記憶に新しいと思います。
商品が透明であること・・・これが「売り」であるならば当然のことパッケージ、この場合はペットボトル及び表示やグラフィックデザインを担うシュリンクフィルムとなりますが、それ(透明性)を邪魔するものでは意味を成さないといえます。少なくとも今は。
先ほど触れたこの商品カテゴリーの賛否の中には、「透明で何が良いの?」というのもあるみたいです。
透明である必要性
透明のボトルと飲料自体が透明であることの意味、少し考えてみると・・・
爽快感、清涼感、歯の黄ばみ予防、などがあげられますが、中にはビジネスやセミナーなど少しお固い空間にもあたかも普通の飲料水のような見た目、空気感で持ち込める、なんて声を聞くこともあります。これがこれら商品の強みであればそのパッケージはその要素を邪魔しない、すなわちまずは透明である必要があるでしょう。
最近では、これらが売れている証拠にコンビニ、GMSで「見た目普通の水」が大量陳列され、お年寄りには何が何だか・・・という状況になっています。

このような「無色透明感」が今後、世のニーズとして拡大していったらメーカーはどうやって差別化していくのでしょうか?
パッケージでの対応
実際、サントリーのこの商品やまた「クラフトボス」なども、最近のペットボトルはその形状に細かな凹凸が施されガラス容器を思わせる装飾などが一つの差別化として目立っています。
また新商品としてつけられたネックPOPも効果的といえます。
一方では某大手印刷会社で開発された細かな凹凸とフィルムを一体化させる新たな技法により遮光性を持つ(不透明な)PETボトルもニュースとなっています。
容器包装においても商品に合わせ、その技術、製法も進化しています。
さらには・・・
フレーバーウォーター・・・まだまだ増えていきそうなこのジャンル、海外イギリスでは「透明なコーヒー」が話題となっており、そのうち国内でも・・・「透明なカフェオレ」などもあり得るのかな?なんて予想もしています。
イギリス発 透明なコーヒー”CLRCFF”

まとめ
ある意味、不思議な目新しさに飛びつく日本の市場らしい商品カテゴリー、広告や店頭、パッケージもこれに合わせ様変わりしていくと思います。
PACKEYはこんな驚きな商品にも目を向けますが、その商品がその商品らしくあるよりも「無色透明であること」が新しい訴求要素になってきた世の中に目をみはっています。